テレビポータルのゆくえ?

http://www.actvila.jp/
さっそくBRAVIAをLANに繋いでみて、経産省主導のもと5大家電メーカーが共同出資したとして一時話題になった(が最近あまり名前を耳にしない)TVポータルサイトアクトビラにアクセスしてみました。所感はというと、(1)使いづらい(2)見辛い(3)つまらない。
(1)Wiiリモコンのポインタ操作に慣れてるせいか、十字キーで各アイコンに移動するのが非常にまどるっこしいです。文字入力のキーボードも、PCキーボードとは全く違う独自のインタフェースなので、慣れないと使えません。
(2)広告スペースが多く、またトップページに全情報をねじ込もうとしているせいで、非常にごちゃごちゃした印象。トップの構成だけでもカスタマイズできないと、見る気にならないのでは??
(3)一応楽天Amazonを閲覧できるようにはなっているけれど、完全にクローズドな仕様で、基本的にパートナーシップを結んでいない外部サイトにアクセスすることはできません。そのくせに、提供されるコンテンツの質が微妙すぎます。なんかちょっとマニアックな和製B級ホラー映画とか、あんまりこれを目当てにしてる人はいなさそうなかんじ(笑)。
オープン後まだ1年ちょっとしか経過していないにもかかわらず、すでにSHARPはこの頓馬なポータルサイトに見切りをつけたのか、Yahoo!組み込みTVなるものを発表しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080514-00000054-imp-sci

テレビはデバイスとしても魅力的であり、「画面もPCより大きく、最近のテレビは高性能で画質も高い」(喜多埜氏)。また、基本的に個人で利用するPC に対し、家族でも楽しめるテレビであれば、「放送とも違うテレビの使い方、パソコンとも違うネットの使い方が提供できるのではないか」とした。

たしかに、携帯のようにはじめから一人で使うことを前提としたデバイスについてはカスタマイズの必要性はあるけれど、家族みんなで受動的に楽しむテレビということになると、極度なパーソナライズはむしろ快適な利用の妨げになるのかも知れません。新聞みたいなもんだと思えばいいのかな。とはいえアクトビラのように閉鎖的だと、ユーザーも飽きてしまうだろうし、コンテンツのレベルからいっても購買促進の要素にはなるとは考えにくいです。ドコモのiMenuのような公式メニューが検索サイトに駆逐されたのと同じように、TVポータルにも今後は既存のポータルサイトが進出してきて、デジタルテレビ競争をさらに活性化してくれるんじゃないでしょーか。国はなにもせず、温かく市場を見守っていてほしいところ。。