名画座トライアングル

学校の周囲には、馬場の早稲田松竹飯田橋ギンレイホール、池袋の新文芸坐という、3つの由緒ある(らしい)名画座があって、これを勝手に名画座トライアングルと呼んでいます。

早稲田松竹は、ちょうど自分が入試の時期に「永遠のモータウン」をやっていて、こういう作品がかかる劇場は地元にはなく、ビデオで観るものだと思ってたので、すっごく新鮮に感じた記憶があります。入学してからは、語学の友達と授業帰りに行くことが多かったです。一人でもよく行ったな。早稲田通りをはさんだ向かいに焼き芋屋が出来てからは、芋を持ち込んで…。愛するウディ・アレン黒澤明はここで初めて知ったんだと思う。音楽系のドキュメンタリがかかることが多くて、テスト後なんかに行くとぐっすり眠れた。。最近はカウリスマキ三本立てやってた。

ギンレイホールは、1年生の頃、神楽坂で働いていたときにフリーパス(シネパス)を購入して、バイト帰りに、向かいのスタバで珈琲を買ってからよく行った思い出の映画館。ボロくて汚い内装が妙に居心地がよくて…。年間1万円で、2本立て作品が2週間毎に入れ替えられるから、ヨユーで元が取れます。なのでいつ行っても満員。松竹に比べると新しい作品が多くて、ミニシアター作品の二番館的な感じでした。なのでここに通うと、なんとなく時代の流れを捉えられるような感じがありました。社会人になってもシネパスは買い続けるハズ…。

新文芸坐は2年になってから行くようになりました。3館のなかでは一番広くてキレイ。上映作品の幅が広くて、マイナーな特撮モノや50年代のフランス映画、ハリウッドの大型作品まで、節操ない。でも、フラリと行って意外な名作に出会えたりするので、ニガテな池袋もここだけは好きでした。週末にはオールナイト上映会をやっていて、「シベリア超特急祭り」とか「80'sアニメ祭り」とか…特集名にいつも心惹かれるんだけど、まだ参加したことはない。オールナイト祭りは、映画好きの女子とギャーギャー言いながら観に行きたいな〜(もちろんお肌のためにスッピンで)!

思い返してみると本当に貴重な環境にいたのに、映画を見る機会はそこまで多くなく、かなり3年間もったいない過ごし方をしたかもしれないなぁ。映画館に入り浸るなんて学生のうちしかできないから、就活が終わったらもう現実忘れるくらい入り浸ってみたいー。