今日

授業のゲストスピーカーに、
しЯ*1東日本の代表取締役の方が来られていたんだけど、
そのとき聞いた話にちょっと疑問を感じました。
なんでも、歴史的建造物として価値が高い、東京駅の丸の内駅舎の保存・維持には、
莫大なコストがかかっているそうです。そこで、
東京駅の上階部分に高層ビルを建築して、そこからテナント賃料を回収することを想定した場合の
機会費用をカバーするために、
東京駅上空部分の「空中権」なるものを周囲の高層ビルオーナーに販売して、やりくりしているそうな。
それによって近隣の超高層ビルは、基準を逸した高さのビルが建てられるしくみになっているそうです。

たしかに、あの赤レンガの駅舎はすごーくいい味出してると思います。
世代を超えて「東京」を認識できる数少ない風景のひとつでしょう。

だけど、「空中権」っていうのは、
歴史的建造部の保護っていう大義名分をかかげた虚しい詭弁にしか聞こえないです。
金でなんとかできるなら、そもそも建築基準法ってなんのためにあるのかしら。

さらに、
「歴史を感じる重厚な駅舎と、近代的な高層ビル群の、なんとも珍しいベストマッチング」を
観光客へのアピールポイントにしている、というようなことを仰っていた気がするけど、
めちゃくちゃ都合いい解釈だなーと感心してしまいました。。
あんなに奇妙な光景って、そうそうないと思いますけどね。

*1:2chの鉄ヲタはこう表記するらしい