夢を与える( 綿矢りさ)

いそいそと買ってきて読みました。
前作までの、こまっしゃくれた思春期全開な雰囲気は
衝撃的だったし、激しく共感したものですが、
そのかんじはきれいさっぱりと、
いわゆる若手女流作家な雰囲気に変貌してました。寂しいな。

男女のやり合いの描写の妙な緻密さに、
綿矢さん本人の経験的成長が見てとれるようで
ファンとしては興味深かったです。